GW直前の聖籠花壇では、あのちっちゃいアカデミークラスの球根たちが、こんなにも立派に花壇をオレンジに彩って出迎えてくれました!
今年は花壇を育成メインでやる! と決めたときは多少の不安もありましたが、開花率は90%以上! これくらい小さいサイズでも花を咲かせると、アルビレックスは証明してくれました。
とはいえ、ただ小さいサイズではなく、しっかりと丸く手ごたえのある球根を選抜しての植栽でした。
チューリップは球根のサイズ=花の大きさに比例しますので、市販球では大きい花が(もちろん草丈もあります)、2年目以降の小さい球根では球根の大きさに見合った小さめの花になります。
余談ですが、秋~春に出荷される切花チューリップでも、あえて大きい球根ではなく少し小さいサイズの球根を使うことがあります。花が大きすぎてもダメなんですねぇ。
この日は花壇のチューリップが病気になっていないかチェックしました。主にモザイクウィルスに罹患した花の抜き取りです。
画像のように、花に模様のようなものが出ていますが、アルビレックスはオレンジ単色の花ですので、これは異常な状態。花や葉にモザイク状の模様が出るのが「モザイクウィルス」に感染した状態で、主にアブラムシなどを介して感染する病気です。
これは球根にも残るので、このまま球根を秋に植えると来春もモザイク状になり、モザイク部分が増えれば増えるほど光合成できずに代を重ねるごとに弱体化してしまいます。なので罹患したチューリップは球根ごと抜いて処分するしかありません。
また、違う色の花が咲いた球根も処分……ちょっと心苦しくはありますが、ここは育成花壇。来春のためにここでお別れします。
皆さんのお庭でモザイクウィルス株がいきなり増えることはないと思います。でももし、罹患した株があれば、球根を掘るまえに必ず処分をお勧めします。花がなくなるとモザイクウィルスは見つけにくいからです。
風が強いと花同士がこすれて花弁に傷がつくことがありますが、この傷とモザイクウィルスは別物です。もし見分けがつかなくて不安であれば、不安な株に印をつけて、次に植えるときには隔離するという手もあります(茎にテープを巻いたりして目印にしてもOK)。
とはいえ、そこまで神経質にならなくても大丈夫。アルビレックスは成長に時間がかかる品種ですが(チューリップの話ですよ!)球根は増えやすい品種でもあります。正常な株を大事に育ててくだされば、十分楽しむことができますよ!
コロナ禍でもあり、気軽に見に来てくださいね! とは言えない状況ですが、機会がありましたら花壇にも足をお運びくださいね!
花はGW中に摘み取って、球根を育てていく予定です。
↓昨年秋の植栽の様子はこちらをどうぞ!↓