花あそびができる理由

#アルビチューリップ

2023年4月23日の鹿島戦で行ったチューリップイベントではアルビレックスの花を使って花遊びを行いました。

花遊びに使ったチューリップはどこから来ているかご存じですか?

正解はチューリップ畑です。

球根育成用に育てられたチューリップ畑では、開花後そのまま花を残しておくと、花の中で種ができ、栄養がすべて種を育てる方に使ってしまいます。球根を育てるためには開花後に花を摘み、梅雨の前には球根を畑から掘り上げます。

摘んだ花はやがて土に還して次の作物に繋がっていくのですが、せっかくキレイに咲いたのですから、もったいないと思いませんか? 今回のイベントで使用した花は、土に還る前のほんのひとときを生産者さんの協力を得て使わせてもらっています

新潟は球根の生産量・出荷量が日本トップクラス。切花の出荷量は日本一のチューリップ王国。さらに言えばチューリップの商業生産を始めた地も新潟です。新潟にはチューリップ畑があり、それを摘ませていただくご縁があり、イベントで花を使うことができました。新潟ならではのイベントなんです

では、今回のイベントで使用した花摘みの様子をご紹介しますね。

ドレスコードは無いのにオレンジ色を身にまとってくるスタッフたち。根っからのアルビサポですね……(ほめてます)

2023年4月22日(土)、この日はチューリップ「アルビレックス」の生産者さんの協力をいただいて、畑でアルビレックスを摘ませていただきました。天気は良いものの風が冷たい日で、風にゆれるアルビレックスを4人で3,000本強を約1時間かけて摘みました。

ちなみに畑の真ん中に立っている緑の棒の向こう側は、越後丘陵公園で作るミッフィーちゃんの花絵に使われるそうで、20人位の方が10分ほどで摘み上げて行きました。うん……頭数があるって、そういうことよね。

この花摘み作業は1本1本を手作業で摘んでいます。花遊びに使えるギリギリの長さ(花下8cmくらい)をポキっと手で折って摘みます。球根を育てるので葉や茎・株を傷めないように摘み取ります。

ちなみに生産者さんは刃のついたトラクターで一気に刈り取り作業します。本当に一気に刈れます。刈った花は畝の間に落ちるように工夫されているのですが、刈られた花が踏まれるのが忍びない……と見るたび思ってしまいます。でも土に還って次の命に繋がるんだもんなあ。

▲車内が花粉の香りでいっぱいになりました。花を積んだら寒くても暖房は使えません。

土嚢袋に摘んだ花をコンテナに移し替えて作業完了! イベント開始まで日に当てないよう遮光シートを被せて保管します。こうしてイベントで使用するアルビレックスの準備完了です。

現在、実行委員会は休会中ですが、新潟には「にいがた花絵プロジェクト」がありました。新潟のチューリップを使ったフラワーアートの制作のほか、こうしたイベントで使うチューリップ畑のアテンドも行っており、当プロジェクトの花絵づくり・花あそびのチューリップではお世話になってきました(現在は後継団体のにいがたチューリップ部さんより花を提供していただいてます)。

ご縁がつながってアルビレックスの生産者さんから花を摘ませてもらうことができ、特に今年は試合日と花摘み日が重なるという幸運もあり、無事イベントが開催できました(何と当プロジェクト7年目にして初めて!)。

次にアルビレックスを使えるイベントがあるかどうかは日程くん次第ですが、新潟にチューリップがあるなら、少しでも皆さんを笑顔にできるなら、来年もまた皆さんと一緒に花あそびができたらいいなと思っています。

せっかくチューリップの産地である新潟で暮らしているのなら、もっとチューリップを楽しみませんか? アルビレックスはスペシャルなチューリップですが、アルビレックスを入口に新潟のチューリップも楽しんでいただきたいと思います。

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