小さいサイズの球根を育てるために植えた2022年の聖籠花壇では、今が盛りとアルビレックスが全開で咲き誇っています。サポーターの欲目でしょうか、勝利の次の日とあって、一段と輝いているような…
今日はこのアルビレックスの花を摘み、花壇の雑草などを抜き取って液肥(いわゆるお礼肥え)をあげる予定ですが…あんまり懸命に咲いているので、摘むのがもったいないくらい。
元気なうちに花を摘んで、アルビレックスに「球根育成モード」へ切り替えてもらいます。チューリップは、花が残ったままでは花弁内に種子が作られ、球根より種子を育てる方にパワーを使ってしまいます。そこで、光合成したパワーを球根に送るため、花が咲いたあとに花ごとおしべ・めしべを摘み取ることでモードを切り替えてもらうのです。
ここからは天候などにもよりますが、約1か月程度かけて球根を育てる期間になります。梅雨の前に球根を乾燥させてしまいたいので、5月のはじめに花を摘まなければなりません。
でもやっぱり花を捨てるのはもったいない。傷みのない花は長めに摘んで、しばらくオレンジカフェで飾ってもらうことにしました。
モザイクウィルスに罹っている株は球根ごと抜き取り、葉の間の雑草を抜きます。花壇まわりの草も取って……画像のとおり、花壇の周りは芝などが生えているスペース。芝が花壇に入り込まないように作業していると、あっという間に2時間くらい経過します。でも勝利の翌日ですから、気分良く作業もはかどります。
最後に花を摘み、落ちた花弁も拾ったら液肥をあげて、あとは球根が大きく育つように祈るのみ。球根の掘り上げ予定は5月末~6月初旬。それまでは水をやりつつ、経過を見守ります。がんばれ!アルビレックス(のアカデミー球根たちよ)!
球根の掘り上げ方については、こちらを参考にどうぞ!
ふと花壇の外を見ると、5メートルほど離れた場所で小さなアルビレックスたちが咲いていました。
この花壇周辺はモグラの活動地帯らしく、縦横無尽に走り回った跡が残されています。そこを通るネズミが球根を引っ張ったのか、穴を掘ったモグラが土ごと運んだのか、誰も植えた覚えのない場所で、誰に知られることなくひっそりと健気に。
アルビレックスのたくましさを垣間見た気がします。頑張れ、アルビレックス! 今年も咲いてくれてありがとうね!