2024年11月10日(日)の聖籠花壇では、今年一番のメインイベントであり、ラストイベントでもある「秋の植栽2024」が行われました!
って、そんな一大イベントではないのですが、やはり「植栽なく収穫はない」わけですから、来春にアルビレックスを咲かせるための重要な第一歩なのは間違いありません。
今年は助っ人さん・スタッフ含めて10名で作業を行いました。中には祖母・母・娘の三世代で参加してくださるという方も! プロジェクト始まって以来初めてのことです。きっとビッグスワンにも一緒に通っていらっしゃると思うのですが、とてもアルビらしくてほっこりしました。
作業はまず、8月半ばに干した土を再度広げて、腐葉土などを足して土づくり。同時に、花壇にちょこっと生えた小さな草を手で取り除くことからスタートしました。
干した土は手で揉むように腐葉土と土をしっかりと混ぜ、プランターに使います。
一方、花壇はそのままの土を使いますが、球根の根が育つ部分にピンポイントで栄養が届くようにしたいので、花壇から少し土を取り分けて、これに腐葉土をよく混ぜておきました。理由は後ほど!
この間に、お母さん・娘さんペアにはプランターに球根を植える準備をしてもらいました。スタッフの拙い説明にもかかわらず、お仕事ぶり、完璧でした!
この日の植栽内容は次の通りです。
- 西区方面プランター(2024年春は区役所周辺)※
- アルビ応援プランター(新潟市各所)
- スワン大作戦プランター(県立スポーツ公園内)+ムスカリ
- 聖籠花壇
※西区方面プランターは、専任スタッフが毎年西区内各所に配置してくださっています(場所は年によって異なります)。
プランターは全部で42基。約400球ほどを植えています。これは春に聖籠花壇で収穫した小さめの球根なども含まれています。
一方その頃花壇では、植付けの準備が進んでいます。
今年の雪解けから球根の掘り上げまでの間、花壇を荒らしまくったネズミへの対策として、コンテナとプランターを直接花壇に埋め込み、ここに土を入れて球根を植えることにしました。
まずはコンテナを置く部分を少し掘り下げ、そこにコンテナを設置。土を少し入れて、地面とコンテナの隙間をしっかり土で埋めて行きます。
そして写真のように土を入れてから四隅の土を固めて、コンテナの隙間から外へ土がこぼれないようにしていきます。コンテナの周囲の土も寄せるので、実質5cm位が地面に埋まっていることになります。
花壇用プランターは鉢底ネットや鉢底石を使わず、コンテナと同じように地面との隙間を土で埋め、さらに外周も土でしっかり固定します。
球根の根はコンテナやプランターの隙間から地面に直接伸びて行きますので(地面にプランターを置いて深めに球根を植えると、春になってプランターを持ち上げると根が地面に刺さってることがあります。それと同じ状態です)、チューリップからしたら、ちょっと根っこが何かに当たっているような? 位の感覚だと思います。
これで花壇内に地面の下から球根を狙うネズミには手出しできません。ただし、コンテナを外から登りついてくるネズミがいた場合、多少の被害に遭うかもしれませんが、花壇は見晴らしのいい場所にありますので、ネズミ的にはかなりリスクが伴います(実際カラスがこちらの作業をよく見ています)。なので、少しでも被害が減らせれば!
プランターの植栽が終わる頃、花壇も準備完了!
一番最初に花壇から取って腐葉土を混ぜた土をコンテナに半分ほど入れ、小さめの球根を植えて行きます。残った土は植え終わったコンテナに入れます。花壇は小さめの球根を育てるエリアです。今年は300球ほどを黒コンテナ・花壇用プランターに植えました(少しだけ直接地面にも植えています)。
花壇用プランターは残っていた干し土+腐葉土で他のプランターと同じように植えて作業完了!
花壇は見た目がちょっと物々しいですが、大事なアルビレックスを齧らせるワケにはいかないのだ!!
ちなみに、2020年の植栽で初めて黒コンテナを使用しました。この当時はネズミだけでなくモグラの通り道が花壇の真下だったため、モグラ+ネズミの二重被害に遭っていました。この黒コンテナで大分被害を抑えられたのですが、開花時期がコロナ禍だったこともあり、皆さまには間近で見てもらっていないのです……(良かったら2021年の聖籠花壇をご覧ください! 開花した状態はこちら!)
植えたプランターと花壇に水やりをして作業は完了!
少し空いた時間を草取りや、後片付けのお手伝いをしてもらい、予定通り作業開始から2時間で無事作業終了です。参加してくださった助っ人の皆さま、本当にありがとうございました! そして、お疲れさまでした!
今シーズンの活動は、12月初めに花壇・プランターに追肥して終了となります。
ぜひ、来春4月、咲き誇るアルビレックスを見に来てくださいね!!
アルビレックスというチューリップは、本当に恵まれた品種だな、と今シーズンは特に感じさせられました。
新潟3号にアルビレックスという愛称が付けられた理由は下記の通りです。
オレンジの花色が、新潟が誇るサッカークラブ「アルビレックス新潟」のクラブカラーをイメージすることから、新潟3号の愛称を「アルビレックス」とする
命名の経緯、生産者さん・仕入れ先の球根農協さん、どれもどこかでアルビレックスを応援している方々が携わっています。そしてこのプロジェクトを支えて下さる皆さまはハートのアツいサポーター。春になればビッグスワンやその周辺、ここクラブハウスの近くでも見ることが出来て、それを楽しみにしてくださる方がいる。
こんなに多くの人が関わって、愛されているチューリップを、私は他に知りません。
国立競技場での決勝という大舞台、優勝は勝ち取れなかったけれど、私たちの誇るアルビレックスが最後まで一歩も引かずに戦い抜いた姿(これはサポーターの皆さんも同じです)に心を強く打たれました。これがアルビレックス新潟だと示せたことに後悔はありません。
そんなクラブ名を付けてもらったチューリップって、世界広しといえど、アルビレックスくらいでしょ!
植栽のこの時期は、残り試合が少ない時期でもあり、少し寂しさがあったりもするのですが(早々にシーズンが終わった年もありますが)、そんな時期に試合以外でアルビ話をちょっとしながらアルビレックスを植える、というのがここ数年のパターンとなっています。
どうか、来シーズン以降もプロジェクトが続けて行けますよう、皆さまのご協力を心からお願い申し上げます。
そして、ご協力くださった皆さま、今シーズンも本当にお疲れさまでした!!
【オマケ話】
当初、11月2日が国立なら、翌3日に植栽できるかな? なんて思ってましたけど、早々とサンクスフェスタの開催がアナウンスされ、11月10日の作業となりました。もし、2日にあの激闘を終えて新潟に帰ってきた我々が3日に、この作業ができたかと言うと……いや、無理ですわ! 良かったサンクスフェスタで! そもそも国立決勝を目前にして、植栽の準備できなかったし!!