2025年4月19日の京都サンガ戦で、かねて告知をしておりましたチューリップイベント「必勝祈願! GO! ALB!花絵づくり」・「アルビレックスプランター展示」を行いました。
2025年のスワン大作戦でも触れましたが、今年はお天気の日が続かず、気温も上がりきらない、なんともスッキリしない春になりました。
そのため、アルビレックスを含むチューリップ全般の開花が遅く、イベントをクラブに申し出たはいいけれど、開花が間に合うかハラハラ。
イベント前日は、京都戦での花絵に使うチューリップを摘みに、新潟市東区・西区を回ってきましたが、午後から暑いくらいのお天気のお陰でアルビレックスも開花に漕ぎつけました。


イベントに使うチューリップは、にいがたチューリップ部さんにアテンドしていただいて、河渡・赤塚の球根生産者さんの畑でスタッフが手で1本1本摘ませてもらったものです。
球根育成用に摘み取られるチューリップの花を再利用したフラワーアートを花絵と呼び、チューリップの名産地である新潟だからこそできる春のお楽しみでもあります。
残念ながら、今年はアルビレックスの開花も遅れているため、摘ませてもらうことは叶いませんでしたが(一昨年はイベント用に摘ませてもらいましたが、本当にめったにないことです)、ひとつの畑で黄色から濃いオレンジまでが同居するオレンジクイーンという品種も、これはこれで美しいものでした。

イベント当日、雨が降ってもいいように用意してもらったテントの下で、下絵を描いた有孔ボードをセッティング。摘んできたチューリップもスタンバイ!
そしてテント外には咲いたばかりのアルビレックスの展示プランターを見やすいように置いて、10時にイベント開始です! →プランター展示については2025年のスワン大作戦をご覧ください!

一見すると、一体何をやっているか分からないテントですよね。
写ってはいませんが、テント外ではスタッフがプランター展示の呼びかけや、花絵づくりへの参加のお声がけをさせてもらっています。そして、テント内のスタッフが、ボードにチューリップを挿すやり方などをレクチャーしています。
京都サポーターの方も興味を示してくださり、何人かの方とお話しすることもできました。
京都でもサンガスタジアムの近くで紫と白のチューリップを植栽されたり、ブーケづくりをしたりと、チューリップと地域の人が繋がるイベントなどを行われてる方がいらっしゃるんですよね! スタンスがちょっと違う団体さんではありますが、チューリップの話とかしてみたいなあ……
……話を戻しましょう!
花絵にチャレンジするのは何と7年ぶりです。
今までのデザインのカワイイものも素敵なのですが、今回はチーム状況もあり、メッセージ性の強いものにしました。非常にシンプルです。

このデザインが有孔ボードに塗られていて、そこへ同じ色の花を挿していく、という作業自体もシンプルなのですが、試合後まで立てかけて展示する都合上、すべての孔をチューリップで埋める必要があります。孔が埋まっていない状態で立てかけると、そこからチューリップが滑り落ちてしまうことがあるからです。
この、すべての孔を埋めるというのが簡単ではなく、手で隣り合うチューリップを潰さないように抑えながら挿していき、最終的に文字が読めるようにしなければなりません。

とはいえ、黙々と無心でチューリップを挿す作業にハマってしまう方々が、時間いっぱいまでお手伝いしてくれたこともあり、段々と文字らしきものが出来てきました。
テントへ来られる方へボードを見せながら「これ、文字なんですけど、読めます?」とお聞きしながら、とりあえず文字が読めるところまで頑張ろう! と多くの方にお声がけし、皆さんの手を借りて少しずつ完成に向かっていきます。

花を一通り挿し終えたあと、ボードを立てかけて、裏から花の入っていない穴に割りばしを入れ、表から花の色を確認して挿してもらう「割りばしチェック」をし、文字がよりキレイに読めるように手直しをして、試合後まで皆さんに見てもらうため、倒れないように重しを固定して……ようやく12時頃に完成!!

どうですか? GO! ALB! って読めますか?
ひとり1本でもいいので、今日のアルビの勝利を願ってチューリップを挿していってください! とテント前で呼びかけました。有難いことに、参加してくださる方も多く「みんなで作る必勝祈願花絵」という点は達成できたのではないでしょうか。
初めて花絵に触れられる方も多かったと思います。
新潟には花絵で遊べるほどたくさんのチューリップが栽培されていて、名産地だからできるアート体験でもあります。新潟では「にいがた花絵プロジェクト」という花絵づくりの歴史があり、今でも各地で花絵づくりが行われているんですよ!
サッカーとチューリップという全く畑違いのものが、チューリップ「アルビレックス」によってつながって、こうしてビッグスワンでチューリップイベントを行うことができます。

このイベントで使用したチューリップの本数はおよそ3,000本ほど。
試合後にも多くの方がテントへ訪れて写真撮影などされていました。勝ってハイタッチしながらだったら、もっと楽しかったのでしょうが……
花絵はこのあと、ボードからチューリップをすべて外し、再び土に還るべく畑へと返しました。アテンドや花摘みをお手伝いくださった皆さま、そして花絵づくりに参加してくださった皆さま、最後ではありますが、イベント対応してくださったクラブスタッフの皆さま、本当にありがとうございました! 心より御礼申し上げます。
最後にお詫びを。
翌4月20日に新潟駅南口広場で行われたNIIGATA TULIP GARDEN2025にて、もう一度花絵づくりを行う予定でおりましたが、天候と花の都合により中止となりました。
この日はレディースの試合日なので、ポスターをレディースに替えて可愛く作りたかったのですが…あいにくの天気と花が足りず、断念。
試合結果も含め、両日とも不完全燃焼な2日間となってしまいました。

そんなことにお構いなく、アルビレックスは元気に咲いているではないですか!
束の間の癒しをチューリップに求め、また来シーズンに向かって準備していきたいと思います。