2025年4月の聖籠花壇

#アルビチューリップ

4月に入り、今年は春が早いと言っていた割には天気がスッキリせず、暖かな日は数えるほど。開花時期も遅れるのでは……と心配になるほどでした。

それでもアルビレックスはすくすく成長中!

懸命に葉を伸ばし、少しずつ蕾も上がってきた4月12日の聖籠花壇です。

▲4/12の聖籠花壇。アルビモグラは花壇に侵入しておりません!

例年17日前後が開花日で、不思議なもので大雪でも暖冬・小雪でも大きくずれることがありません。

暖かな晴れ日が少ない2025年でも、やはり春は春。温度や日照を敏感に感じ取ってくれているのでしょうか……チューリップが喋れたらねえ……

花壇内でアルビモグラ(正しくは天然記念物のエチゴモグラ)が大きな土の山を作り、その中から救い出した幼い芽も、ご覧の通り育ってきています。ただちょっと、葉が傷んでしまったけど…

▲4/6時点 球根から伸びる芽は一番目の葉になるので、土の山の中で傷んでしまった模様。
▲4/12時点 ほかより小さいのは球根が小さいから。でも懸命に育ってきています!

翌週末(4/19・20)はイベントのため、聖籠花壇に行くことができず、さらに翌週4月26日の聖籠花壇です。

咲いてる!

めっちゃ鮮やかに咲いてるよ!!

▲朝日が透ける花弁の感じもサイコーですよね!?

少し終わっている花もあるけれど、元気にアルビレックスが咲いてくれているのを見ると、本当に嬉しくなります。

聖籠花壇は、市販の球根の半分以下のサイズを育てる育成花壇でもあります。小さくても立派に咲いてくれていることがいじらしくて、誇らしくて。ちょっと育ちにくい(球根が大きく育つのに時間がかかる)品種という事も含めて、育てる側の親心を刺激してくれます。

1年365日のうち、花が咲いているのは2週間ほど。

本来、球根を大きく育てたいのなら、花が咲いたらウィルス株などを抜いて(花が咲かないと分かりにくいため)すぐ花を摘んでしまう方がいいのですが、少しでも長く皆さんに見ていただきたいので、ギリギリまで粘ります。

ちなみに今年はモザイクウィルス株は少な目。昨年いっぱい抜いたからね……


5月2日の聖籠花壇では、花は半分ほど終わっていましたが、まだもうちょっと頑張ってくれていました。

本来なら全部の花を摘み取る時期ですが、何となく試合前に花を摘むのはためらわれ(5月3日はFC東京戦)もう少しだけ頑張ってもらうことにしました。

ちなみに、花が終わっているかどうかは、花の付け根をそっと指でつまんでみると分かります。

すぐに花弁が落ちてしまうものは、花の終わり。まだ花弁がしっかりしているならそのまま残します。

花弁が葉の付け根などに落ちたままにしてしまうと、そこに水が溜まってカビや病気が発生しやすくなります。まめに拾って、花壇内をキレイにしておくのには理由があります。


試合結果はさておき、5月5日の聖籠花壇です。ほんの一握りほどの花が頑張ってくれていましたが、これ以上花を摘まずにいると、球根を掘り上げるタイミングがバラついてしまうので、残った花を全て摘み取りました。

すべての花を摘み終えた花壇は、鮮やかなオレンジがなくなり、すごく殺風景にも見えます。

ですが、アルビレックスたちはここから来春に向けて球根を育てるフェーズに入っています。

土の中がどうなっているのかは分かりませんが、ここから約1カ月ほどかけて光合成したパワーを全て球根に送ります。そして球根がある程度育つと葉が枯れてきますので、その頃合いを見て球根を掘り上げます。今年はちょっとだけ開花などの進行が遅れているので、もしかしたら掘り上げも少し遅れるかもしれません。

梅雨前までに掘り上げた球根を乾燥させて、夏越しの準備が終われば、あとは秋の植え付けまでひと休み。

花が咲いたあとに自分の分身を育て、翌春また復活するかのように咲くチューリップという植物は、球根が傷まない限り(種として十数年ほどで弱ってきますが)ずっと同じ個体が生き続けていることになります。改めて思うとすごい生命力ですよね。

そんなタフネスさと花の可愛らしさ、球根の掘り上げや植付けなどの手間はあれど、何とも魅力的で……そんなところもアルビと通じるような気がするのは私だけでしょうか?

なにはともあれ、今年も咲いてくれてありがとうね!


最後になりますが、こちらのポストをご覧になった方もいらっしゃると思います。

当方アルビレックスチューリッププロジェクトでは、アルビレックスの育成についてのアドバイスをいただく師匠がおりまして、市販されているアルビレックスの球根を栽培・出荷している生産者さんなんです。

この方ご自身もガチなアルビサポでして、ご自身で栽培を始められてからずっと、クラブハウスへアルビレックスのプランターを開花時期に贈っておられました。公式WEBではフォト日記などにアーカイブされています。(さらに以前にはアルビレックスの花束を試合前に選手へ贈呈するというすごい事もやっておられました!)

ただ、コロナ禍でクラブハウスへの出入りを自粛された際に、当プロジェクトとアルビレッジの担当者さんが間に入って、アルビレックスのプランターをクラブハウスへ搬入するという形を取りました。

それ以来、当プロジェクトを通して毎年、レディースのクラブハウスがアルビレッジ内に新築されてからは両クラブハウスへプランターを贈られています。

話がややこしくなるので、X上では訂正いたしませんでしたが、このみっちり植えられた立派なアルビレックスは生産者さんからクラブへのプレゼントであることをここでお伝えしたいと思い、ここに書かせてもらいました。

▲レディースのクラブハウス前です。トップチームの方は入れませんが、同じように咲いてました!

こうした生産者さん・アルビレッジの担当者さんのご協力もあって、当プロジェクトは来年で10年となります。

当初は5年続けば、と思っていたプロジェクトが、まさかここまで続くとは……少しずつ形を変えながら、スタンスは今までどおり地道にマッタリのんびりと、もう少しだけお付き合いくだされば幸いです。

……待てよ? 2009年に品種登録されたなら、2029年には二十歳のお祝いとかできるんじゃ? いや今成年は18歳だから、2027年にアルビレックス成人式とか! ……などと相変わらず中の人はおバカな妄想もしておりますので、ツッコミ入れつつ気長にお付き合いください。

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